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アラキドン酸とcox

私達人間の身体に必要な成分には、必須脂肪酸など「必須」という名称が頭に付いています。
特に必須脂肪酸は身体の活動に必要な脂肪酸で、健やかな脳の発達に役立つといわれています。
特に脳の活動を司る細胞を生み出すアラキドン酸は乳児の成長にも必須の成分であり、胎児の時は母体から得て脳を胎内で成長させています。
しかし、アラキドン酸は摂取後2つの経路にわかれて変貌を遂げていきます。

この経路の1つにCOXが存在します。
COXとはシクロオキシグナーゼと呼ばれる経路で、トロンボキサンなどの成分を生成していきます。
つまり、他の成分を生み出すための土壌のような役割を果たしています。
しかし、この経路から生まれる成分は脳の細胞としての原料となる成分とは大きくことっています。
残念なことに、このCOXから生み出される成分は私たちの身体に必ずしも好転作用を与えてくれるわけではありません。
発熱や痛みを引き起こすといわれており、アラキドン酸の過剰摂取によるCOXの増加は体内に悪影響を与える可能性が高いのです。
そのため近年は過剰摂取をセーブすることを薦める研究が増えています。
発熱や痛み、あるいはそこから症状が進行すると消化器官への疾患につながることもあり、COXの活動を阻害する医薬品を摂取することで症状の緩和を目指しています。
ここまで聞くとCOXへの活動を防ぐためにアラキドン酸の摂取を抑える意識を強く持つかもしれません。
それは当たっていますが最初に記述した事実を思い出してください。

そうです、この成分は「必須脂肪酸」です。
人間が必ず必要とする成分であるという事実からは逃れられません。
大切なのは制限をすることではなく、適切に付き合うという事です。
COXへの経路は完全にふさぐことは出来ませんが、健康への副産物として適切に向き合いましょう。
不足感がある場合にはサプリメントや食事の見直しで補うことがおススメです。
不足している場合にはアルツハイマーなどの病気を招きやすくなります。